コラム

アトツギ甲子園の体験記

  • 村ネットワークの日々

みなさんこんにちは。

こんなに気まぐれなブログありますかね?笑

だいたい冬の時期は現場も繁忙期になり、(これ多分毎年言ってる)

さらに、色々が重なるのでブログ更新率が一気に下がる。(もはや誰も期待してない!)

いやもともと定期的にとか無理なんかな・・・・笑

今回、ブログを書こうと思ったのは、

あの有名な「アトツギ甲子園」という大会に出たことをまとめておきたかったからです。

ん?

アトツギコウシエンッテナンデスカ?

と、どこかの誰かの心の声が聞こえてきたので、

体験を語る前に、アトツギ甲子園とはなんぞや?という説明をしますね。

アトツギ甲子園とは、

簡単にいうと、アトツギが家業に自分らしさを掛け合わせ、新規事業を立ち上げる。

その新規事業の内容を競うピッチイベントです。(合ってる?)

詳しくはこちら↓↓↓

https://atotsugi-koshien.go.jp/

今回は3回目の開催で、審査の流れが昨年度からバージョンアップしており、

書類審査、地方大会(西日本、中日本、東日本)、全国大会という3つの審査がありました。

(昨年までは地方大会がありませんでした。)

つまり、

ハードル上がったってことですね。笑

でも、正直そのハードル感とかよくわかってなくて、

途中で嫌になったら辞めればいいやーくらいの気持ちでした。

応募した時の心境はね。

というか、そもそも私がこのアトツギという名前のつくものに参加しようという流れになること自体が奇跡で。

なので、今回このイベント出場のことをつづりながら、

私のこの心境の変化を記録できたらいいなと思って、このブログを書いてます。

まず、前提として

私が家業に入ったのは、完全に自分の意思に反してました・・・

というのも、

自分の人生どんな風に生きていくか、何のために生まれたのか?みたいな壮大なテーマに、

大学4年生の時に向き合い、あーでもない、こーでもない、あれがしたい、これがしたい。など悩むだけ悩んだ期間があったんですよ。

え?写真で見ると悩んでなさそうって?笑

大学は心理学の大学に行っていたんですが、一般企業に就職しようかと就活をしたりもしました。

バーバリーというアパレル企業に内定いただき、一旦そっちの道に行こうかとも思いましたが、

アパレル企業を目指している友達がいて、

その子は将来セレクトショップのバイヤーになりたいから、

絶対東京に行きたい!と眩しすぎる夢を語っていたのを聞いて、

何となく内定もらったから働くなんて、企業様にも一緒に働く方々にも失礼すぎやん!ほんまにダメな私。

と思い、アパレルの道は断念しました。

一体何がしたいんだよ自分!

と悩んで、苦しんで。

ふと、その友達から

「春香、なんの縛りもなくできることができるとしたら何がしたい?」

と聞かれて、

「心理やね。」

と答え、

「何で心理に行かんの?」

と聞かれ、

「だって、大学院行かんとなれんもん」

と答えました。

結局、大学院に行って心理士になればいいじゃん!

という単純明快な答えに遠回りして気づいた過去があります。笑

そこまで悩んで迷って、

何なら友達にも付き合ってもらって、

ようやく出した答えだから、

私は心理士として生きていくって決めたんや!

ってなるやん?

ってなってたし。

実際に心理士として働いてみて、

もちろん大変さはあるけど、楽しかったし・・・

やりがいもめちゃくちゃあった。

ご飯食べれないくらいのことも、うまくいかなくてはげるかと思うくらい悩んだこともあったけど、

でも、楽しかったんよね。

心理の仕事って。

これが天職ということでしょう!とも思っていました。

でも、私の運命ってそう単純にはできてなかったらしく、

結婚して、出産後あれよあれよという間に家業に入っちゃうんですよね。

家業に入社してよく言っていた言葉があります。

「期間限定」

「お手伝い」

「私は心理士です」

これらの言葉はある意味、当時、意思に反して家業に入った自分を守るためのワードだったように感じます。

頼むからアトツギとか言わんでくれ!と本気で思ってました。

そんな私が、アトツギ甲子園に出るなんて、奇跡中の奇跡じゃない??

そのきっかけになったのが、

この「GUSH」という大分県が主催のアトツギを育ててくれる事業です。

家業に入って、気づけばもう6年。(はやっ)

6年もやっていると、もはや父がやっていた領域も、全て私がやるようになっていて(これ父の作戦かな?と思う)

「もういい!やめる!」とか言えないくらいになってきていて・・・・笑

自分の事業、自分の仲間、自分が作った借入(笑)

そうしていくと、愛着ももちろん湧いてきたりしていたので、

ちょうど、色々整理するのにこの事業はいいきっかけになりそう!くらいの感覚で参加しました。

でもね、昨年末の冬は色々が重なりまくっていて、

もちろん繁忙期で現場も忙しいんだけど、

それ以外のこともてんやわんやしていたので、

正直、GUSHに行っている場合じゃない!というテンションでした。(大丈夫、このことはちゃんと主催者さん達にも言ってます)

アトツギ甲子園も出らん!

新規事業も考えん!

もういや!話しかけんで!

とイヤイヤ期状態でした。(まじで勝手よね。私って)

でも、とあるGUSHの日。(12月の講座の日でしたね)

そんなイヤイヤ期の状態のまま参加したんですよ。

その日は、(株)ミライエの島田義久さんの講義でした。

頭の中もぐちゃぐちゃ状態でしたが、この島田さんが稲妻を落としてくれたんですね。(表現あってるかな?つまり衝撃的、印象的だったってことです)

島田さんは冒頭でこう言います。

「みなさん、ビジネスって何ですか?」

こんな始まりからでした。

私、そういう定義みたいなの好きなタイプなんで、

もうその時点でさっきまでの頭ぐちゃぐちゃだったこととかすっかり忘れて引き込まれてました。

島田さんは、

「ビジネスとは誰にどんな価値を与えられるか?つまり、誰を幸せにできるか?ということ」

と言ったんです。

私、ここだけの話ですけど、

ビジネスってどこかお金儲け?みたいな感覚があって。笑

それが、心理士というアイデンティティを侵害してた部分があったんですよね。(ということにもこの講座で気づきました)

「え?ビジネスって、誰かを幸せにすることなのー!!!!」ってなりました。

そっからですね。

経営者になるということは、心理士を捨てることです!

と、どこかで思っていた自分がいて、

でも、この島田さんのセミナーを受けた瞬間

経営者であり、心理士であることは共存できます!という答えが見つかったような気がしたんです。

こっから、一気にアトツギの道が始まったんですよね。

甲子園も出るぞー!と自分の意思で決めました。

私にとってアトツギ甲子園は勝つとか負けるとかではなく、

大勢の前で宣言すること。

そんな場にしたいなと思いました。

ものすごく個人的ですけど、アトツギになんかなるもんかと思っていた人が、

自分らしく経営していくことを覚悟して、そしてみんなの前で発表するなんて、

その行為に意味があるとしか思えなかったんです。(アトツギ甲子園の主旨と違ってたらごめんなさいだけど)

私はもう逃げない!

自分らしい経営者になるんや!

みたいな気持ちになったんです。

いやー。それでもしんどかったです。出ると決めるより、決めた後の方がしんどい!笑

溢れんばかりの思いはあるが、事業内容がざっくりしていて不明確。

それを明確化して書類に落とし込むって、マジ大変!!

でも、本当にありがたいことに、たくさんの方々に助けてもらいました。

(ほんと毎度のことですが、周りに恵まれています。ありがとうございます)

どうにかこうにか締め切りギリギリで書類を提出!

その提出書類を見たであろう父から、こんなラインが届きました。

父とはここでは言えないくらい本当にたくさんの喧嘩をして、

口をきかない時期も、言い争う時も、何度もありましたが、

なんかそれが一気に水に流れた瞬間でしたねー。(しみじみ)

そして、応募総数192名のエントリーの中、書類は通過でき、45名に選んでいただきました。

次は西日本大会です!書類ではなくピッチ。

しかも4分。直前まで、4分にまとまらずに本番を迎えました。

しかも、なかなかのステージで、びびり上がりました。笑

M-1みたいな雰囲気で、

控室で「笑いとらんとな!」とか言ってたけど、

そんな余裕ない!

でも、本番なぜか笑いは取れたんです。笑

出番寸前で、時間がなかった場合は、この部分を捨てよう!とイメージしてのぞみました。

めちゃくちゃ緊張しました!

でも、自分らしくできたな!と今でも振り返ると思います。

プレゼン後に、出場者全員でトークセッションがあったんですが、

ひな壇に座れて嬉しすぎて、満面の笑み!

いや、嘘ですよ。笑

自分のこの表情見て、楽しかったんだなと思いました。

そして結果は・・・・

地方大会15名中、5名に選んでいただき、何とか私も決勝に行かせてもらえました。

この時点で結構奇跡と思っていたので、あとは楽しもう!と心に決めたつもりでした。

そして迎えた決勝!

会場にはこのようにずらりと出場者の看板が!

私もこちらにちゃんと!笑

ドキドキしながら、控室で携帯を見る私。(ほんまに緊張しちょんの?)

そして、リハ。

左右に揺れたらカメラから見切れるよって言われたんですけどね・・・本番はもちろん見切れまくり。笑

本番のために練習も沢山したし、

メンターである一平ホールディングスの村岡さんに、

「感極まったら泣いてもいい!自分が主役だと思って全力でぶつけておいで!」と背中を押してもらっていたので

自分を信じて頑張ろう!と覚悟しました。

これは出る寸前の写真。扉が開いたらステージなんですが、

この扉、実は手動だったんです。

その扉をあけるスタッフが

GUSHでもめっちゃお世話になったマーティー!!!

マーティーがこの出番寸前の場所にいてくれたことで、

緊張で心臓飛び出そうだったけど、この表情ができました!

プレゼン中に感極まって泣きそうになったけど、何とかたえましたよね。

ありえないくらい全エネルギー使った瞬間でした。

そして質疑応答。

え?笑われとる?笑

豪華審査員の方々からなぜか爆笑されるという。

でも、正直あまり記憶ない!笑

とにかく、プレゼン終わった疲労がすごくて、タメ口で答えてしまったことだけは覚えてます。

この場をかりてごめんなさい!

とにかくやり切りました。

でも、結局、結果はダメでした。

大分県からグランプリ出たので、本当にすごい!!

ただね、思ったより悔しかったのよ。

大人になって、悔し泣きってするのねって思った。

できれば我が子に、トロフィー持って帰って、

頑張れば結果は必ずついてくるんだって証明したかったなーと。

そう思うとまた涙出そうになる。

でも、トロフィーより何より大切なものをこのアトツギ甲子園ではもらった気がしています。

アトツギになる覚悟。

自分らしく家業を運営していいんだと気づけたこと。

そして、父に認めてもらえたこと。

そして、アトツギの仲間ができたこと。

アトツギを全力で支援してくれる方々がいるんだと知ったこと。

もう1人じゃないと思えました。

それら全てが財産だなと。

あ、でもこっからスタートなんでね。笑

今からの私、いや、村ネットワークをどうぞご覧くださいませ!

久々ブログがめちゃくちゃ長くてすみません。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

そして、私のこのアトツギ甲子園に出場するということで、多くの方々に応援していただき、

暖かい言葉をかけていただきました。

本当に、本当に感謝しております。

そのお礼がしっかり返せるように精進して参ります!!

ちなみに、余談ですが

今週、我が子が保育園を卒園します。

私の家業入社とともに入った保育園を卒園するんです。

なかなか感慨深い。ママがいい!とめちゃくちゃ泣かれて、私もよく泣いてたなーとしみじみ。

私のステージも、子どもの入学とともに次のステップかな?

楽しも〜ぜ〜!!!

終わり

WRITTEN BY

スタッフイメージ
おうわ
       
村ネットワーク代表取締役社長
       
村ネットワークの代表。野菜と⼼理学をこよなく愛する一児の母です!
村ネットワークのスタッフや関係者の方がどうやったらもっとハッピーになるか考えています。